誰も知らない言葉のゆきさき。

誰に言われたわけでもない。誰に頼まれたわけでもない。

 

わたしが音楽とともにいると勝手に心の引き出しがこじ開けられて、あれよあれよと言葉が出てくる。なんの役に立つのだろう。

分からないけれど、すくなくとも私は、わたしのこころの中の嫌な部分がまとめてごっそり抜けおちるようで、抜け落ちた後には、心地い風が吹くようで、新しい光が差し込むようで、目の前に綺麗な景色が広がるみたいで、最愛の人に「愛してる」とささやかれるようで。