20代、そして30代。

もうすぐ20代が終わる。

終わるって言っても後一年半。うわ。

 

どうやらあと一年半でわたしの20代は終わるらしい。

 

 

色々あったようでなかった気もするし、なかったようで色々あったような気もするし、成長したかといえば、うーん、成長したような、してないような、、。

 

成長はしたけど、目を見張るほどの成長、人間変わってしまうほどの成長はしてないから、やっぱりわたしは今まで通りの場所にしかいてないんだと思う。

 

仕事を辞めたのは去年の5月。27になって、28になって、29になって30になるのか。

 

でも、詳しく、精密に思い返せば、確かに色々な変化はあった。

 

だけど、その変化を良しとしてしまうと、なんだか自分のことを自分で慰めてしまっているような気持ちになるから、それはそれで、そこで満足して、今の現状を良しとして、自分を甘やかしてしまう理由にもなってしまいそうだから、わたしのこの数年間の変化は、まだ目に見えないところで小さく燻り続けて、そしていつか、というか、確実に将来、大きく表面化して欲しいと、願望ではなく、これはもう事実として、すでにここにあるわけで、つまりその、なんていうか、近すぎる人の小さな変化にはなかなか気付けないってやつです。わたしの心の中でも、少しずつピースが入れ替わってきていて、もっと美しいピースが揃っていくことをこの先楽しみに、生きていこうと思うばかりです。

 

 

なんだ、結局人生にわたしは希望を見出している。

 

わたしは結局、そう、結局、最後まで幸福に生きたいみたいです。

 

子供の頃のそれまた小さな子供のころの性格。

 

見られるのが嫌。

わたしのやることなすこと騒がないで欲しい。

 

自分の世界に人がいないことに安心する。

 

見ないで欲しい。反応しないで欲しい。

頷きもせずにいて欲しい。

 

わたしは私が知っていればいい。

 

わたしはわたしの世界が一番面白いと思っている。

 

そんな一面もあった。

 

裏を返せばそう。

今一番欲しいもの。

 

 

今、一番欲しいものは何?と聞かれたら、自分。と答えるかもしれない。ずっと、考えてたんだ、自分が一番欲しいものは何か。

 

愛?平和?お金?

 

どれもしっくりこなかった、

 

 

けれど、心の中で何度も唱えて思う。

 

今、一番欲しいものは自分。

今、一番欲しいものは自分。

 

今、一番欲しいものは私。

 

 

「私、私が欲しい。」

 

 

背中と背骨の間みたいな場所がなんだか熱くなってきて、わたしは、少しだけ上を向く。ああ、そうか、私は、わたしが望んだから、今、わたしは私としてここにいるのか。と。

 

いつも通りの変わらぬ部屋で、喉の奥で1人会話する。

 

この世で一番欲しかったもの。

ああ、なんだ。私をつくったのは、お母さんでもお父さんでもないんだ。なんだ、なんだ。なんだ、本当に。なんだ、そんなこと、そんなこと、もう、ああ、、

 

嬉しいのか悲しいのか、全部わからなくなって

ああ、なんだか泣いてしまいそう。

 

無言の世界。

心臓だけが、変わらず私に返事をくれる。

 

無言の世界。

今日も心の奥で海の音だけが聞こえる。

 

 

 

永遠に自分について考える

永遠に自分について考えている。

 

考えているというよりは、自分の心を感じている。無言でいること、喉の奥で1人会話する。

 

明日わたしは自由な生活ができるらしい。

どこに行こうか。誰と会おうか、何を食べようか。

海辺を散歩したい。ビーチで朝日を浴びたい。

そうしよう。沖縄にきて一度も早起きをしていないことに気づく。

 

早起きして、ビーチに行って、それから色々考えよう。

 

幸せの音。

幸せな音。きっと幸せな心を持つ人が鳴らしているのでしょう。

誰にとっての幸せじゃなくて、その人にとってのすべてをそこに。

 

わたしはただ、静かに寄り添うのが精一杯。それでもいいと、願った夜に。

 

星さえつかめそうな、静かな夜に。

このまま続けてもいいだろうか。

このまま、このまま、どこまでも、どこまでも、走っていってしまおう。

どこまでも、どこまでも、叫んだって、届かない。声にはならない。

叫びは叫びのまま、心の中で光り輝く光になって。私の腕を、足を、そして心を。真っ白なエネルギーで満たしていきます。

 

張り裂けそうな思いを抱えて、どうしようもなく純粋なまま。いっそのこと消えてしまいたいと、願ってみたりするのです。

 


叶わないことほど、美しく思えて、叶わないことほど、声になんてならないほどに、もろく、目にも見えず、誰の声でもない、わたしの声が、小さく、わたしを呼んでいるのです。

 

ねえ、ねえ。ああ。ああ。

 

もういいよ。そういって、またねと手を振る。

 

いつか私のもとに帰ってきてくれるでしょうか。

わたしがあの日、握り返せなかった右手を、彼女はまた、握り返してくれるでしょうか。

 

誰の物語でもありません。

誰も知らない言葉のゆきさき。

誰に言われたわけでもない。誰に頼まれたわけでもない。

 

わたしが音楽とともにいると勝手に心の引き出しがこじ開けられて、あれよあれよと言葉が出てくる。なんの役に立つのだろう。

分からないけれど、すくなくとも私は、わたしのこころの中の嫌な部分がまとめてごっそり抜けおちるようで、抜け落ちた後には、心地い風が吹くようで、新しい光が差し込むようで、目の前に綺麗な景色が広がるみたいで、最愛の人に「愛してる」とささやかれるようで。